中国国家情報センター経済コンサルティングセンターの黄路明・常務副主任は1日、「2011年北京輸入車博覧会」に出席し、「中国の自動車市場は2020年まで第2次高度成長期を持続する。今後10年間、中国の自動車市場は、高度成長を維持するだろう」と予想した。中国新聞社が報じた。
黄常務副主任は、次のように述べた。
中国の自動車市場は、WTO加盟後に5つの変化を見せた。第一に、中国の自動車の需要が伸びた。過去10年間の年間平均成長率は24%に達し、1990年-2000年の14%を大きく上回った。第二に、国産車が市場の中心となり、90-95%のシェアを占めた(輸入車は約5%)。第三に、中国ブランドの自動車が高度成長し、2008年の18万台から2010年の363万台に達した。第四に、中国の自動車市場が高度国際化を迎えており、グローバル大手が中国に進出し良好な業績を収めている。多くのグローバル大手は、中国を最大の海外市場としている。そして第五に、輸入車の台数が増加しており、2001年の5万台から2010年の77万台に増加した。今年通年で100万台に達する可能性も出てきた。
今後10年間の中国のGDPは、引き続き高度成長を維持するだろう。これは工業化と都市化を背景としたものだ。中国は現在、工業化の中期に差し掛かっている。工業化の初期段階、中国は軽工業製品により経済を下支えしていた。工業化の中期では、住宅や自動車といった大口消費により、経済を下支えする。2020年までに、中国の工業化と都市化が引き続き継続される。都市化と工業化の推進は、中国の向こう10年間の自動車市場の発展を促す。ゆえに中国の自動車市場には、まだ多くの潜在力があると言える。
「人民網日本語版」2011年11月2日