南北2大レアアース(希土類)企業が生産停止を決定してもなおレアアース市場の暴落は続いている。
レアアース業界関係者が『経済参考報』に明らかにしたところによると、市況が著しく悪化したため、大量に買い占められた証明書をもたないレアアースが市場で投げ売りされ、活力を失った市場がさらに苦しい状況になっているという。
レアアースは「工業のビタミン」と呼ばれる。中国政府はこの貴重な鉱産物資源を保護するため、これまでに何度も規定を設け、管理を強化してきた。証明書をもたないレアアースは、この規定に当てはまらない「産地不明」のレアアースであり、業界関係者の間では、「密輸品」と揶揄されているものである。
高騰を続けていたレアアース市場は7月に転換期を迎え、川下企業は受注量が第2四半期の半分以下に落ち込んだだけでなく、3分の2の企業が生産停止、あるいは半停止状態に追い込まれた。