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資料写真:第二次世界大戦中、日本が発行した「戦時貯蓄債権」
財政緊迫に加え、震災復興に多額の資金が必要なことから、日本政府は長年預金の出し入れがない「休眠預金」を活用する方向で検討している。調べたところ、第二次世界大戦中に台湾や朝鮮半島などの旧植民地および中国などの戦地で預けられた預金口座が数多くあったという。残高は全口座合計で46億5000万円、1口座当たり平均240円。
20日付の時事通信によると、これらの「休眠預金」のうち21億円が「軍事郵便貯金」で、当時野戦郵便局や海軍内の郵便施設が取り扱っていた。他の大部分は旧植民地の郵便局で預けられた「外地郵便貯金」だった。こうした郵便貯金は預金者の住所が不明のため、銀行は本人と連絡が取れず、口座は長期間払い戻されない状態になっているが、所有権はやはり預金者にある。本人が通帳を持参すれば預金を引き出すことができる。通帳を紛失した場合、所属部隊さえわかれば引き出すことができるが、払い戻しに関する問い合わせはほとんどない。
日本の郵便局の預金制度は1875年に始まり、国民から幅広く歓迎、世界で最も預金額の多い金融機関でもある。日本政府国家戦略室は今年2月15日、日本の膨大な「睡眠貯金」を有効利用し、国の資金不足を解決するよう意見を提出。
朝日新聞によれば、政府の同方案が浮上して以来。銀行には預金者からの問い合わせが殺到しているという。日本では毎年約800億~900億円の休眠預金が発生しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月23日