写真:第6世代戦闘機「i3」の撮影指標は三菱重工が主導で開発を進めているステルス戦闘機の実証機(ATD-X)「心神(しんしん)」を大きく上回る。
今世界では各空軍大国による第4、第5世代機の開発競争が熾烈を極めている。そうした中、日本が突然第6世代機の開発を宣言、いわゆる「第6世代機基準」を提案した。日本で出版されている月刊誌「軍事研究」3月号は、「防衛省技術研究本部が目指す第6世代戦闘機とは如何なるものか」と題し、興味深い文章を紹介した。
「日本基準の第6世代機」は信頼できるか?
第3世代機、第4世代機、その後派生した第5世代機にしても各世代の国際基準はいずれも米国が最終的に確立したものだ。米国は今はまだ第5世代機の技術を整備・発展中だが、日本が先に第6世代機の基準を提案。日本の技術基盤と開発経験からすると、第6世代機の基準をどこにも先駆けて提出するのは少し信じ難い。結局は、技術開発の方向は正しいかどうかと計画実現の可能性といった2つの問題に関わってくる。
日本が提案する第6世代機に関する「i3」(情報化、知能化、瞬間撃破力)基準は、現在の無人機および関連技術の動向に合わせるのが目的だが、日本はこうした動向の中で折衷案を選択、無人機が単独で作戦を行う方式ではなく、有人戦闘機が無人機を操縦する集団作戦の方式を採用した。技術ルートからすれば、これは無人機発展の一つの段階となる。この技術ルートにおいてより重視されるのは、単純に無人機の性能や有人戦闘機の性能ではなく、それを一つのシステムとして統一的に考慮すること。日本は情報取得、情報処理、情報伝達の方面でかなり高い技術的優位性を運用しているからこそ、こうした戦闘機の概念が提案された。そのため、「日本基準の第6世代機」は確かに価値があり、この技術ルートの合理性も簡単には否定できない。