また、近年の家族構成の変化によって、日本の若者は子育てのノウハウに関する正しいアドバイスを得られなくなっている。今の日本社会に存在する3大問題は、「高齢化」「少子化」「核家族化」である。中でも「核家族化」の問題は、子供たちを虐待の被害者にしてしまう間接的な要因の一つである。
日本の若者たちは両親と一緒に住むことを嫌い、家族の絆が薄い。そのため、子どもを教育するにあたって、経験豊富な「子育ての先輩」たちは助けたくともできず、それが若い両親を心理的にも経済的にも孤立無援の状態にしてしまうのである。直ぐに発見されず、止める人が誰もいなかったために、子どもへの虐待が長期に渡って繰り返されていたケースも多い。
そして、離婚率の上昇が家庭にもたらす矛盾も子どもが虐待に遭ってしまう要因である。日本の若者はできちゃった結婚をする率も高ければ、離婚率も高い。日本『産経新聞』紙の統計データによると、できちゃった結婚の離婚率は44%に達し、約1/2の確率で結婚から5年以内に離婚している。その後、再婚して新しい家庭を持ちたいと考えた場合には、前の夫或いは妻との子どもが「邪魔者」になってしまうのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月4日