日米両政府は4月27日、在日米軍再編計画を発表した。在沖縄米海兵隊1万9000人のうち、9000人をグアム、ハワイ、オーストラリアに分散して配置し、残り1万人が沖縄に残る。
◇軍事面:米軍の配備調整、後退したようで実際は前進
軍事技術の発展にともない、アジア太平洋地域諸国の長距離攻撃力が徐々に高まっている。こうした情況にあって、米軍が従来の前線配備を維持すれば、その主力部隊がどんどん周辺諸国の攻撃範囲内に入る。主力部隊をグアムやハワイ、オーストラリア一帯に後退させれば、米軍はより安全になる。現在米軍の攻撃速度はどんどん速まり、後方に撤退しても反応の速さと攻撃力で対応できるだけでなく、軍事力運用の融通性がより高まる。
一部の在日米軍は移転するが、その軍事力がこの地域を離れるわけではない。在日米軍の主な指揮機関である第3海兵機動展開部隊の指揮部隊、第1海兵航空団司令部、第3海兵後方群司令部、第31海兵遠征部隊などは依然日本本土に残る。
◇経済面:相当の費用を日本が負担