文=コラムニスト・中川幸司
日本もゴールデンウィークあけました!こんにちは!!
そしてチャイナネットをご覧のみなさん!ご無沙汰してしまい申し訳ありませんm(__)m この一ヶ月は大掛かりなプロジェクトを抱えていてブログを寄稿できませんでした。その間にも、こちらのブログで書きたいネタが沢山あったので、あぁこれ面白い話なのになぁなどと思うことも多かったです。
前回かいたブログでは、
・・・・「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトに連携し、JR高松駅の愛称を「さぬきうどん駅」と・・・・(http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2012-03/27/content_24998356.htm)
について矛盾!!と主張していたら、ブログ掲載後にすぐにJR側が訂正していて、やっぱりなぁという感じでした (^^)
これら寄稿したかったお話の中でも特に、先日の「楽天中国市場から撤退」というニュースはショッキングでしたねぇ。ちょうど僕がこちらのチャイナネットさんのブログでも楽天が中国上陸の際に「楽天が百度と提携 「日中合作電撃空中戦」」という記事にて掲載させて頂きました。
(http://japanese.china.org.cn/jp/archive/nakagawa/2010-11/08/content_21295467.htm)
あれから一年半が経過し、結界は「楽天惨敗」、ネット産業の多国籍化のケースに、ひとつ「失敗例」を築き上げてしまいました。楽天の公表によれば、現地化ができなかったことによる失敗ではなく、過度な業界内競争が利益を圧迫したことが失敗の原因だったと強調されていました。一方で中国側の各所の有識者発言をみると百度との柔軟な情報共有が上手く機能せずに現地化ができなかったことが失敗の原因という主張がみられました。
そもそも、多国籍企業の「現地化」というのは、現地市場の需要への適合、現地供給網の構築など各方面から考えるべき多重課題なわけですが、「業界内競争」と「現地化」のどちらの問題点であったかを考えるのであれば、「業界内競争」は事業展開の前にある程度知り得た情報であっと思います。そして「現地化」というのは実際に進出してみなければわからない未知の情報によって構成されています(だからこそ、現地を知って初めてわかる=現地化なので)。よって、この両者の問題は程度と次元がまったく異なるものでありまして、楽天が主張した「自らのビジネススタイルを通したことは正しく、問題は業界構造にあった」というのは、外部環境への責任転嫁であって、自社への責任回避の主張であると僕は考えますね(三木谷浩史社長ご自身の発言でないので、自社の責任であったと報道発表すること自体が担当者レベルで不可能であった可能性はありますが。)。
中川幸司さんのブログ「情熱的な羅針盤