周建道
日本にやって来た頃、一家3人暮らしの大家さんたちと知り合った。彼らは、当時の自分同様に子供を抱えていた。私は、ショッピングやレジャーはもちろん、ため息を付く暇もない彼らの姿を想像した。余計なお世話なのかもしれないが、自分の体験もあって、彼らがとても心配だった。ところが彼らは毎日のように旅行やショッピング、レジャーを楽しんでおり、労力や時間、お金に苦労していないようだった。
勇気を出して自分の戸惑いを伝えた。すると山田紀子さんは、「育児なんてシェアすれば簡単よ」と言うのだ。そして「日本ではごく普通のことですよ」と言った。
車や部屋のシェアなら中国でもあるが、育児のシェアは初耳だった。
観察を通じて、私は徐々にこの教育方式を理解するようになった。現在、日本では多くの家庭が「核家族」である。若い夫婦は単独で育児の苦労を負担しなければならない。しかし最近は、近所に住む同じ歳の子供を抱えた母親たちが小さな同盟を結成し、一緒になって育児の困難を解決するとともに、心理的負担や悩み、生活の困難を分かち合っているのだ。
私と「同盟ママ」である私の友人から見て、育児シェアには少なくとも5つのメリットがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月12日