個人レベルで見ても、冥婚は経済的だ。日本で墓地を購入する場合、通常ならば数百万円が必要とされるが、2人の合葬ならば負担が半減する。また上述した合葬に関する活動も、高齢者の新たな交流方法となっている。
中央大学の山田昌弘・社会学教授は冥婚の流行について、「かつての日本では、一生独身の男女は一家の墓に入り、甥によって管理された。現在の日本では血縁に関する意識が弱まっているため、独身の高齢者は自ら墓を準備しなければならない」と指摘した。生前に気の合う伴侶が見つからなかった高齢者は、死後に異性と結ばれることを願っている。このような冥婚や死後の伴侶に対する需要は、今後も高まり続けるだろうが、国にとっても国民にとっても良い現象であると言える。(筆者:蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月21日