資料写真:日本の野田佳彦首相
9月2日、野田内閣は発足から1周年を迎えた。1年前の内閣支持率は62.8%と上々のスタートを切ったが、現在の野田内閣にかつての輝きはない。共同通信社の最新の世論調査結果によると、野田内閣の支持率はわずか26.3%となった。
これは苦しい局面の始まりに過ぎない。野田内閣は9月、内政・外交面でより深刻な課題に直面する。野田内閣はこのうち、「民主党代表選」と「国交正常化40周年を契機とする中日関係の今後」と真剣に向き合う必要がある。
民主党は9月21日に民主党代表選を実施する。小沢一郎氏が造反者を率いて離党し、輿石東幹事長、前原誠司政調会長、玄葉光一郎外相等が野田首相を支持している。表面的には、民主党内部では「野田の一人勝ち」という局面になっており、野田首相の再選を後押ししている。しかし野田首相が党首・首相の座を守るのは、決して容易なことではない。
1年前に野田内閣が発足した際、留任した4名の大臣を除けば、その他の大臣は「ニューフェイス」であった。新内閣の平均年齢は58.3歳となった。国民は全党団結を主張する活気ある政府が、日本を苦境から脱却させることに期待した。しかし1年後の現在、この最も活力ある内閣と称された野田内閣は、どのような成績表を突きつけられたのだろうか。