蒋豊
海外に拠点を移す中国人がますます増加しているが、中国女性の移住は男性をしのぐ勢いになっている。日本法務省が発表した在日外国人数の統計によると、日本に住む中国人は少なくとも68.71万人で、外国人の中で1位だった。うち華僑女性は40.11万人に上る。
存在感が高まれば、それだけ風当りも強くなる。数多くの傷害事件が華僑女性を襲っているのである。最高裁判所は今年7月末、12年前に中国人留学生の韓穎さんを殺害した加賀山領治に対し、死刑判決を下した。埼玉県地方裁判所は今月初旬、6年前に中国籍女性の沈朝芬さんを絞殺した罪により、斉藤勝彦に対し無期懲役の判決を下した。
それから何日もたたないうちに、中国人女子留学生が帰宅途中、何者かに殴られ負傷した。在日中国人女性は、どうして頻繁に被害を受けているのだろうか。
日本社会の現実から見れば、男尊女卑の思想が根強く、女性は弱い地位に甘んじている。そのため常に暴力の対象になりやすい。不況が続いていることで、社会的に不安定な状況が続いており、社会全体でストレスが高まっている。現状が好転する見込みが立たない中、人々の心に焦りや不安などのマイナス面が露呈し始めている。このとき、地位の低い女性が発散の対象になりやすい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年11月25日