中国と日本の間には最新ニュースは多いが、中国の若い世代における日本のマンガの流行が新たな絆となるには、両国間にはまだ隔たりがある。中国ニュースサイト日本時報が19日伝えた。
中日間のマンガのレベルにはまだ差があり、日本のほうが優勢だが、今年31歳の中国人漫画家・夏達(シャア タア)はマンガをベースにした中日文化交流の新しいページを開くかもしれない。ここ数年で彼女は、日本最大の出版社である集英社から連続して2本の作品を連載し続けている。
2008年、集英社は夏達というさほど有名でなかった中国人漫画家を売り出し、週刊ウルトラジャンプ紙上に初の連載作品を掲載した。ウルトラジャンプの総編集長である茂木行雄氏は、ある編集者から夏達の原稿を見せられた時、彼女には日本の読者を引き寄せる潜在力があると感じ、彼女を集英社に招いた。「あの時はあまりの喜びに緊張しました。中国のマンガ界に恥をかかせてはならないと思いました。」と夏達さんは当時を振り返る。そして彼女は日本での仕事をはじめ、「誰も知らない 〜子不語〜」という作品の連作を始めた。このマンガは、ある小さな街に住む不思議な力を持つ女の子の話で、物語は中国の民間伝説がもとになっている。マンガの雰囲気や内容は宮崎駿の世界を思わせる。夏達も自分は忠実な宮崎ファンであるといっている。