日本の内閣官房長官はこのほど、安倍内閣が1995年の村山談話を引き継ぐと同時に、21世紀を見据えた安倍談話を発表すると表明した。この発表は、国際社会(特にアジア諸国)の注目を集めた。
これは日本軍国主義政府が当時しかけた侵略戦争が、世界(特に東アジア諸国)に深刻な災いをもたらしたためだ。この歴史を正確に直視できるかは、戦後残された問題の適切な処理、日本政府による戦争・平和の選択、東アジアひいては世界の平和維持に関わる問題だ。
村山談話は、上述した問題に対する回答を試みたものだ。村山談話は、戦後日本の歴代政府が過去の歴史について発表した、最も積極的な意義を持つ談話である。しかし当時侵略された国、日本の平和主義の維持を求める人々の要求からは、依然としてかけ離れた内容だ。
しかしこの程度の談話でも、日本の右翼には受け入れられず、自虐史観として非難されている。安倍氏は戦後の世代であり、政策的主張の中で力や勢いばかりを強調している。このような右翼のタカ派首相が、村山談話に関する新たな談話を発表するのだから、人々の警戒を招くのは当然だ。
内閣官房長官は、安倍氏の発表する新たな談話は、21世紀および新たな未来を見据えた談話になると表明した。これは抽象的な原則に過ぎず、誰からも非難はされないだろう。しかし問題は中身にある。そのうち3つの問題について、安倍氏は熟慮した上で答えを出す必要がある。