中国の中央電子台(CCTV)の朝のニュース番組「朝聞天下」は1月5日、「ミャンマーを訪問中の日本の麻生太郎副総理兼財務相が、第二次世界大戦で亡くなった日本軍の墓地を訪れ、現地の中国人が抗議の声を上げた」と伝えた。以下は同ニュースの主な内容である。
ミャンマーを訪問中の麻生太郎副総理兼財務相が4日、第2次大戦で亡くなった日本軍の兵士たちが埋葬されている日本人墓地を訪れたことが、現地に住む中国人や華僑の怒りを買い、抗議が起きる事態に発展した。
麻生氏はヤンゴンの郊外にあるひっそりとした日本軍の墓地を選び、墓地参拝の情報も公にはされず、計画は極めて秘密裏に進められていた。最終スケジュールは前の晩に初めて確定した。
墓地参拝の情報が明らかになると、一部の中国人や華僑は同墓地を訪れ、抗議の意を示した。抗議活動を行う人々に混じって、反対の声を上げる抗日戦争の元遠征軍の兵士である95歳の劉大江氏は、「日本が他国を侵略した歴史を、我々東南アジア諸国の人々に大きな災難をもたらした歴史を、認めないことに抗議したい。95歳のこの歳になっても、私は抗議することをやめない。日本人は反省することを知らない。東南アジアの人々がどれだけの被害を被ったかをきちんと直視するべきだ」と声を大にして話していた。
抗議をする人々に気づいた麻生氏一行は、すぐさま参拝を止め、いそいそと墓地を後にした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月5日