曽令富氏作品「山雨」(写真提供:曽令富氏) |
水墨画の抒情詩人といわれる中国文芸家書画院副院長の曽令富氏(中国美術家協会会員)と娘の曽勤氏、曽黎氏による父娘3人展がこのほど、東京銀座の鳩居堂画廊で開催された。「重慶日報」が伝えた。
今回の展覧会は曽父娘が創作した人物、花鳥、山水の作品計51点を展示。作品には三峡シリーズや敦煌シリーズ、雪域高原シリーズなど、画家の故郷や祖国、大自然への賛美が込められている。
故郷の重慶を題材にした「煙波巫峡」、「山雨」、「歳月」、「山郷」、「煙雨蒙蒙」などの水墨画では三峡の美しい風景が描かれており、東京芸術大学美術学部長の池田政治氏は三峡シリーズを鑑賞した後、「曽令富氏の絵画は強烈なコントラストと斬新なコンセプトで人々に美を享受させる」と語った。
曽令富氏は日本で過去5回にわたり個展を開催しており、鳩居堂画廊では娘の曽勤氏や曽黎氏と共に父娘3人展を2回開催している。