オバマ氏にとって、対日政策は戦後の1950−60年代に戻ることが最も理想的だ。一方では米国の指導下、日米安保条約を通じて中国の台頭を全面的に抑制する。開戦した場合、日本は米国の「橋頭堡」となり、最前線で中国をけん制し、中国を消耗させることになる。その一方で、真珠湾事件の再現を防ぐため、米国の「核の傘」を用いて日本の軍拡を抑制する。特に核兵器と宇宙技術の発展において、米国は日本を手中に収め続ける必要がある。
安倍氏は米国に好きなように食い物にされる「ご馳走」ではない。安倍氏の「ジャパニーズ・ドリーム」は、経済回復を基盤とし、世論の支持を後ろ盾とし、憲法改正により日本をアジアの経済・軍事大国とし、日本の東アジアのリーダーとしての不安定な地位を向上させ、米中と対等に振る舞うことだ。
2013年の日米関係が順調であることはなく、オバマ氏と安倍氏の間で激しい暗闘が繰り広げられるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月11日