日本華字紙:なぜ日本人は高額のマグロ競りをするのか?

日本華字紙:なぜ日本人は高額のマグロ競りをするのか?。

タグ: マグロ競り,初売り

発信時間: 2013-01-12 10:09:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

寿司は日本のどこでも食べられる。もし生魚の寿司が高級な和食だとすれば、マグロ寿司は超高級な和食と言えるだろう。高級マグロの肉は非常にうまく、口に入れるとすぐに溶けるような感じがする。そのため、マグロは他の魚よりかなり高い。イシガキダイの卸値は1匹わずか80円だが、マグロの最低卸値は1キロ当たり約1500円である。

日本人がマグロを食べて千円余り支払ったとき、背後には多くの代価が生じる。まず、日本は毎年、温帯に位置する国家に対し、漁業権を獲得するために多くのお金を支払っている。次に、より多くの漁獲量を得るために、日本は大西洋マグロ類保存委員会(ICCAT)に行って何度も遊説しなければならない。それ以外にも、日本の漁獲業者は国際的な環境保護団体の抗議や抵抗に対処しなければならない。

2008年と2011年の築地での「新春初競り」では、香港の業者にその権利を奪われ、日本人に大きな衝撃を与えた。プライドをかけて、日本の競り参加者たちはさらなる高値を提示することになった。このような背景から、「新春初競り」の価格はどんどん上がっていったのである。2006年以降、マグロの競り落とし価格は7年連続で上昇している。

それでもなお、「新春初競り」のマグロは初物だけに一番良いと考える日本人が少なくない。「一番良いものは自分たちのところへ」という「悲願」から、日本人はこのような高値で入手するのである。しかし、実際口にするマグロは決して「一番良いもの」ではない。マグロ寿司のコスト率(価格に占める材料原価)は40~50%に達する。業者の一部は客寄せのため、低価格で高級マグロ寿司を提供しているという。実際は、他の魚や低価格のマグロを出すなど小細工をすることで、高い利潤を得ているのだ。

また、日本の国内経済が低迷していることから、人々の財布のひもは固くなっており、惜しげもなく高級品に金を使うことをしなくなった。国内消費市場が縮小し続ける中、多くの高級寿司店は海外に目を向け始めている。彼らはマグロを買った後、最高級マグロの上等な部分を、海外の店舗に転売している。そう考えれば、日本人が口にするマグロは上等なものとは言えないのである。

「新春初競り」が終わった日の午後、「寿司三昧」の築地本店の前には百人の行列ができた。オーナーは喜んでいた。結局、損して人気を得たのだった。店内で寿司を食べている人々は拍手で讃えた。彼らは通常価格で超高価なマグロが食べられたからである。しかし、その喜ぶ顔を見ながら、果たしてその代価を彼らがどれだけ支払っているのか、その代価のツケが何かを真に考えたことがあるのだろうかと思わざるを得なかった。(嵐天)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月12日

     1   2  


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。