青森県弘前労働基準監督署は、長期にわたる過度な残業と仕事の疲労が重なったことで2010年11月に急性循環不全で死亡した在日中国人研修医の呂富永さん(28)の労災を認定したことが25日に判明した。日本で外国人研修医の労災が認定されたのは初めてだという。「中文導報」が伝えた。
呂富永さんは中国出身で2002年に日本に渡り、2004年に弘前大学の医学部に入学。2010年4月より弘前市立医院で研修医として働き始めた。これより7カ月間、呂富永さんは毎月少なくとも84時間、多い時で121時間の残業を行っていた。夏休み以外、呂富永さんはほぼ毎週土、日も残業を行い、毎月24回の当直を担当し、十分な睡眠時間がまったく取れていないまま日中の仕事も行っていた。2010年11月29日、呂富永さんは時間通りに出勤しなかったため、警察が自宅の門を開けたところ、すでに亡くなっている状態で発見された。
2011年7月、呂富永さんの母親と姉が青森県弘前動労基準監督署で「労災」の申請を行い、記者会見を開いた。
呂富永さんが亡くなる直前の1カ月間の残業時間は93時間32分におよび、死亡前2カ月-6カ月の平均は80時間を超える残業をしていた。日本の厚生労働省の規定によると、80時間を超える残業が引き起こした死亡は過労死と判定されるとしている。
青森県弘前労働基準監督署は2012年12月20日に正式に呂富永さんの労災を認定した。日本の「労働基準法」によると、1週間の平均労働時間は40時間を超えてはならないとされている。統計によれば、日本では少なくとも6人の研修医過労死事件が起こっており、研修医の勤務時間が長くなる現象は東日本大震災以降、ますます顕著になっている。
「人民網日本語版」2013年1月16日