中日係争解決の過程はまだ始まっていない=米学者

中日係争解決の過程はまだ始まっていない=米学者。 過去一週間内に中日関係に積極的な兆しが見られたが、両国の係争解決の過程はまだスタートしていない。双方は少なくとも係争を棚上げにする政治的意向を示す必要がある。まずは協議を通じどのような結果がもたらされるかを探るべきだ。両国の首脳会談は、これによって意義を持つことになる…

タグ: 釣魚島 中日関係 政治 山口 習近平

発信時間: 2013-01-31 10:48:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国のアジア安全保障問題専門家のボニー・グレイザー氏は1月29日、「過去一週間内に中日関係に積極的な兆しが見られたが、両国の係争解決の過程はまだスタートしていない。双方は少なくとも係争を棚上げにする政治的意向を示す必要がある。まずは協議を通じどのような結果がもたらされるかを探るべきだ。両国の首脳会談は、これによって意義を持つことになる」と指摘した。香港・中評社が1月30日に伝えた。

報道によると、安倍晋三首相は29日夜、必要であれば首脳会談から再び関係を構築していく必要があると表明した。山口那津男公明党代表は先ほど安倍首相の親書を携え北京を訪問し、習近平総書記と会談した。村山富市元首相も中国を訪問中だ。米シンクタンク戦略国際問題研究所のシニア・フェローのボニー・グレイザー氏は29日、「日本は特使と代表を北京に派遣したが、これは情勢の沈静化を意図したものだ。習総書記も山口代表と会談した際に、中国は中日関係が深刻なマイナス影響をもたらすことを望まないと表明した。双方は中日関係の重視を表明し、事態のさらなる悪化を望まないとしたが、これは積極的な兆しだ」と述べた。

しかしグレイザー氏は、双方が係争解決の過程をスタートさせるかについては、楽観視していない。グレイザー氏は、「これは中日の係争解決の転換点ではなく、両国の紛争解決の過程のスタートでもない。日本は釣魚島(日本名:尖閣諸島)の主権に係争が存在することを認めるとは暗示しておらず、中国も巡視船による釣魚島海域の巡航を減らしておらず、双方の緊張関係が持続しているからだ。双方は係争解決、少なくとも係争を棚上げにする政治的意向を示す必要がある。双方は中日首脳会談前にまず協議・交渉を水面下で進め、首脳会談がどのような具体的な成果を得られるかを探り、双方が体裁を維持し、かつ情勢を緩和できる手段を求めるべきだ。しかし現在、この目標を達成することは困難だ。中日首脳会談が近日中に開催されることはないが、少なくとも現時点では積極的なシグナルが見て取れた。双方は今後数ヶ月の情勢を悪化させてはならない」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月31日

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