他の初参加の方も、中国人は流暢な日本語で、日本人は上手な中国語で自己紹介を行い、この会への関心の高さと期待、参加者のレベルの高さを伺わせた。
自己紹介が済んだところで、女性歌手のBISQさん(ビスケットが語源らしい)の中国語によるギター弾き語りがあり、世界に平和を願う歌を切々と歌い上げた。
途中から主催者の段躍中さんも参加され、当日のゲストの紹介などが行われて会は大きな盛り上がりを見せた。今回自分も実感できたのは、政治も経済も冷めきった現在の日中両国間において、両国の誤解を取り除き、相互理解を深めるためにはこのような草の根交流しかないということである。同時に、現在各界で注目を集めているこの会を今まで270回以上にもわたって運営されてきた段さんのご苦労はいかばかりであったろうかと思いをはせ、気が遠くなる心地がした。
3時半ごろに近くの料理屋に席を移して春節を祝う新年会となったが、公園を去りながら振り返ると、公園の中には小春日和の温かい日差しとこの集りの熱気がまだ残っていて、今の凍てつくような日中関係にも遠からず雪解けの季節が来るであろうことを予感させた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月6日