「中国の紛争へのニーズは根深い」というタイトルはワシントン・ポスト紙の記者の総括であるが、このようにまとめられないわけでもない。同問題において、我々は文章表現のつまらない問題にとらわれるべきではない。安倍首相は実際の発言の中で「紛争」、「中国は対立や紛争を望んでいる」などと直接触れることはなかったが、その誤った理論と観点は常に非常に明らかだ。安倍首相はただ、婉曲的にほのめかしたにすぎない。ワシントン・ポスト紙は米国人の表現の習慣に合わせ、安倍首相の回りくどい言葉を取り払っただけであり、本質的には安倍首相の発言を曲解していない。
安倍首相の婉曲的な表現と外務省の態度表明は、巨大なワナのようなものだ。彼らはメディアの注意を別の方向にそらし、メディアと輿論をもっともらしい論争に引きづり込み、日本政府の釣魚島問題に対する誤った観点に対する注目を減らした。しかし安倍首相の誤った観点は、明確に見て取ることができる。このような発言は中国の警戒、平和を愛する国家の警戒を招くものだ。(筆者:何輝・中国伝媒大学輿情研究所副所長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年2月28日