日米の中国抑制は危険な駆け引き
徐長銀・新華社世界問題研究センター高級研究員
米国はパール・ハーバーの教訓を忘れ、同じ失敗を繰り返し、イソップ物語の「樵と蛇」を演じている。米国は世界戦略の重心と東に移行する必要性を受け、日本をアジア太平洋地域の武器配備の礎としている。米国は日本の釣魚島に対するいわゆる「国有化」を制止しなかったばかりか、むしろ日本の後押しをしている。米国は第二次世界大戦の勝利により、日本の永久的な武装解除という最大の成果を獲得し、日本の平和憲法を制定した。冷戦後の米国はこれに逆行し、日本の軍拡を直接的に支援し、軍国主義の道に向かわせている。米国の学者は、米国が日本を利用し中国抑制を行うことは、危険な駆け引きだと指摘した。
王湘穗・北京航空航天大学戦略研究センター主任
日本の政治家は近年「日米安全保障条約」を利用し、釣魚島問題において日本を支援するよう米国に求めている。日本がこのような「虎の威を借る狐」という古い癖を犯すのは、これが3度目だ。1度目は1902年の日英同盟の締結、2度目は1940年の日独伊三国同盟の締結だ。新たな日米安保条約の中心的な思想は、日本がアジアにおいて、米国の安全利益のため貢献することだ。日本は条約を利用し米国を縛り付けようとしているが、これは実に馬鹿げた話だ。歴史を振り返っても、日本が世界の強い勢力を抱き込み、武力によって領土を拡張し隣国を侵略した場合、それは往々にして自殺行為を意味することが分かる。英・独・米という「虎」はいずれも遠い国であり、「虎の威を借る狐」という小賢しいやり方は過去においても、そして現在も通用することはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月1日