日本の安倍晋三首相は2月28日の衆議院本会議で、施政方針演説を行い、フォークランド紛争に言及した。
「中国側は日本の艦艇と航空機が近距離で追跡、妨害した証拠をつかんでいる」と、中国国防部の報道官は2月28日の記者会見で珍しく日本側による挑発行為について明らかにした。2月上旬に日本側が「中国軍の艦船が日本の艦船に対して射撃管制用レーダーを照射した」と騒ぎ立ててから、中国軍による最も直接的で猛烈な反撃となる。ほぼ同時期、2000キロ以上離れた場所で、安倍首相は「射撃管制用レーダー照射事件」を持ち出し、世界に「中国の行為は危険だ」と示そうとした。
ところが、世界が注目したのは、驚くべきことに安倍首相がイギリスのサッチャー前首相が1982年のフォークランド紛争について発した言葉を引用し、武力でなく国際法に基づいて紛争を解決すべきだと主張したことである。しかし、サッチャー氏が「武力による解決」を選び、紛争に勝利し、そのうえ「鉄の女」の称号を得たことは有名だ。安倍首相は日本の「鉄血宰相」になる気だろうか。分析なくして結論を出すことはできないが、2月28日に日本は多くの面で「武力行使」の傾向を見せ、外相は釣魚島を「断固として守り抜く」と述べ、自衛隊は中国の海洋監視機を阻止するため戦闘機を出動させ、海上保安庁の巡視船は近距離で中国の海洋監視船に警告した。
日本の朝日新聞は28日掲載の論評で、日米首脳会談後、日米同盟強化という大きな外交の支えを得た日本政府は、中国に圧力をかける意志を固めたと論じた。
中国の軍事専門家の彭光謙氏は「環球時報」に対し、日本による中国批判は何の根拠もないばかりか不合理だとし、「中国は事実をはっきりさせ、世界に向けて問題の本質は日本が中国の合法的行為を妨害し、中国を挑発していることにあると伝える必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月1日