安倍首相は合格点ぎりぎりという成績で初の外交活動となる訪米を終えた。経済政策の面で進展を遂げたが、国の安全保障面の目標は達成できなかった。「新華ネット」が「ウォール・ストリート・ジャーナル」ウェブ版24日付け記事として伝えた。
緊張が高まる中日間の領土係争において、米国からさらに強力な支持を得るという安倍首相の今回の訪問の最大の目標は実現しなかったが、環太平洋戦略的経済提携協定(TPP)交渉に参加する動きは強まった。これは支持者にサポートされ、農業従事者及びその他の政治家から非難される、経済の包括的計画に不足している部分である。同経済計画は日本の株式市場の高騰や安倍首相の支持率の急上昇に直接につながる。
日米間の安全保障関係の強化が今回の訪米の主な目的だと首相補佐官は訪米前に明らかにしたが、今回の訪問を通じて、日本が中米両国との関係のバランス維持で直面する試練が浮き彫りとなった。日米両国の政府関係者によると、中日両国の船舶や航空機の巡回中に判断ミスなどが原因で中日間の領土係争が戦争にエスカレートした場合、米国は前面に出て日本を守るとオバマ氏が承諾することを日本側は求めてきたが、今回の訪問では実現しなかった。
日本よりずっと大きな貿易パートナーである中国に米国人が自制的な態度をとっていることに対して、日本は失望し、中国に強硬的なクリントン元国務長官のような発言を聞かせてほしいと表明した。
オバマ大統領は安倍首相の前任4人とも接触したが、オバマ大統領もその他の高官も、日本代表団との交渉では控え目な態度をとっている。日本の政局混乱は有名であり、1年ももたない日本の首相となど深く交渉したくないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月26日