ロシア科学院原子力安全発展問題研究所のボリショフ所長は、「2011年の東日本大震災に伴う津波により破壊された福島第一原発は、各原子炉の廃炉コストが数千万ドルに達する。日本はチェルノブイリの経験を持つ、ロシアの専門家を参考にするとは限らない」と語った。ロシア・RUSNEWS.CNが伝えた。
ボリショフ所長は、「日本の専門家は、各原子炉の廃炉作業、技術設備の開発による遠隔操作・モニタリングを、秩序立てて開始した」と語った。
しかしボリショフ所長は、「日本の技術者が素晴らしいことは認めなければならない。彼らは原発に向け、さまざまな技術設備を開発・運搬しており、豊富かつ独特な経験を積み重ねている。当然ながら、原発の一部の作業は、本来ならばもっとスムーズに行えるはずだ。チェルノブイリ原発の第二のシェルターを見れば、ロシアの専門家ならばより短期間かつ低コストで、日本の破壊された原子炉の修復などが可能であることが分かる。しかし日本がロシアの技術者の力を借りようとすることはないだろう。これは民族的なプライドによるものである。また工業が最も理想的な状態でない場合、職を確保しようとすることは当然のことで、資金を外国に流出させることは東京にとって最良の道ではない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月12日