3月12日、英紙・デイリーメールは福島原発からおよそ9.6キロのところにある富岡町である農民が、2年間放射能にさらされながら、たった一人で町に残り家を守り動物を世話し続けている様子を伝えた。
今年53歳になる松村直人さんは、富岡町でたった一人残った住民だ。ほかの町民は津波で引き起こされた原発放射能漏れ事故の後、町を出て行った。自分が飼育している50頭の牛、2羽のダチョウ、そして町に残された動物を世話するため、松村さんは我が身を顧みず残った。この純朴な農民は、動物たちをそのままにしておけないという。
2年間、松村さんは安全基準の17倍を超える放射能にさらされ、放射能を浴びた食物を食べたこともある。日本宇宙航空研究開発機構の研究者が最近計測したところ、体内被曝レベルがこれまでは計測された中で最高値を記録したという。
松村さんは自分の命はあとわずか30年から40年だろうという。だが、この気骨のある男性は「ここで生まれ育ったのだから、ここで死んでいきます。」といっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月14日