同記念館の館長は「現在、第二次世界大戦の歴史に対するドイツの態度は非常に開放的で、徹底的に反省を行っている。しかし、戦争が終わったばかりの数年間はそうではなかった。ドイツは幾代にもわたる努力の結果、今の成果を実現した」と語る。日本の歴史問題をめぐる誤った行動に関して、館長は「私は日本の態度を恥ずかしく思う。日本は侵略戦争を正義のための戦争と称し、戦犯を勇敢な戦士と見なしている。慰安婦問題や中国での生物化学兵器実験・使用などの問題について、現在に至るまで徹底的に反省、謝罪をしていない。日本の指導者による靖国神社の参拝は中国や韓国人の感情を傷つけている。このような日本のやり方を遺憾に思う」と語った。
安倍首相がこのほど東京裁判の判決に疑問を呈したことについて、館長は強い反対を示した。「ドイツ、日本、イタリアは、自国の利益のために世界文明に極めて大きな損失をもたらした。全体的に見て、ニュルンベルク裁判は公平だったと言える。東京裁判はニュルンベルク裁判の方式に倣って行われたため、裁判結果は疑うべくもない。記念館の展示物からも分かるとおり、ニュルンベルク軍事法廷では当時、被告に対して死刑から無罪釈放にいたるまで24の異なる判決を下した。当時の量刑が慎重に検討されていたことが分かる。公正でなかったはずがない」。
記念館のゲストブックには世界各地の来場者がコメントを寄せており、歴史を認識し、歴史が二度と再演しないよう願う声が大多数を占めていた。日本から訪れたある来場者は「一人旅の最後にニュルンベルクを訪れ、展示を見て深く感じるものがあった。若者として、積極的に過去を認識しようと感じる。同じことが二度と起こってはならない」とコメントしていた。
「人民網日本語版」2013年3月17日