岸田文雄外相は3月24日にNHKの討論番組に出演した際、中国はアジア全体の脅威だと述べた。この発言は直ちにメディアの注目を引きつけた。日本メディアによると、日本政府はこれまで中国の軍事力の台頭について、「懸念している」という表現を使ってきた。岸田外相の今回の発言は、日本政府のこれまでの表現と異なるものだ。
メディアが日本政府の立場に変化が生じたか否かを分析する中、岸田外相は26日の記者会見で「中国は地域の脅威だ」という発言内容を訂正し、その本心は「懸念している」ということだと説明し、24日の発言は「日本政府の認識の変化を意味するものではない」とした。
中国人民大学国際関係学院の時殷弘教授は環球時報のインタビューに応じた際、「岸田外相の説明はおそらく外交辞令であり、中国に余計な敵意を抱かせず、外交協議の際に融通をきかせる余地を残し、中日の軍事衝突を防ごうとするものだろう。しかし日本側はこれまで少しも譲歩を示しておらず、大きな問題になっている。脅威とは日本の本心であり、注目とはこれを繕っているだけだろう」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月27日