思いがけない祝福 中国大使が日本の新婚夫婦に結婚のお祝い
思いがけない祝福 中国大使が日本の新婚夫婦に結婚のお祝い。
タグ： 長崎 程永華 結婚の祝い
発信時間： 2013-03-28 16:25:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る
パンダのぬいぐるみを新婚夫婦に贈る大使夫妻、左は中村知事
その瞬間、会場から雷鳴のような拍手と大きな歓声が上がった。ぎこちない中国語の「谢谢（ありがとう）」という声も聞こえた。新郎、新婦もこの思いがけない祝福に感激した。新婦は手を口に当て、涙を浮かべていた。新郎は何度もお辞儀し、感謝した。大使夫妻は用意していたパンダのぬいぐるみをこの見ず知らずの新婚夫婦にプレゼントした。二人はかわいいパンダのぬいぐるみを持って喜んだ。その後、同行した李総領事と中村知事からも祝福の言葉が送られた。
結婚披露宴の進行の邪魔にならないように、祝福の言葉を述べた後、大使らはすぐに会場を出た。それにもかかわらず、会場の歓声はその後も遠くまで響いていた。
実は、中国の高官が日本人の新婚夫婦に直接祝福を送ったのは今回が初めてではない。それは、35年前の1978年10月28日、中日平和友好条約が締結された年、条約調印で日本を訪れていた鄧小平氏と卓琳夫人は奈良ホテルで昼食をとっていたとき、隣の会場で開かれている披露宴に関心を持った。鄧小平氏はうれしそうに披露宴会場に入り、新婚夫婦を祝福した。鄧小平氏と新婚夫婦が握手する写真は翌日の「読売新聞」に掲載され、すぐに美談になった。
35年後に似た光景が長崎でまた起こるとは思っていなかった。このあと、李文亮総領事は筆者に対し、「これらの中日交流史における心温まるエピソードは歴史に記憶されたり、広く知れ渡ったりすることはないかもしれないが、人々の心にまかれた種はいつか芽を出し花を咲かせ、次々と実を結ぶと信じている」と語った。
（筆者：徐静璇）
「中国網日本語版（チャイナネット）」2013年3月28日
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