ベジタリアン、日本では生きづらい―日本華字メディア

ベジタリアン、日本では生きづらい―日本華字メディア。

タグ: ベジタリアン,菜食主義,健康維持,動物愛護

発信時間: 2013-03-30 09:33:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

菜食主義は一種の信念であり、ライフスタイルである。菜食主義を実行している人のことをベジタリアンと呼ぶ。健康維持のため、或いは動物愛護にため、或いは宗教上の利用から、菜食主義の文化は急速に広まり、影響力も大きく、ベジタリアンも絶えず増加している。

米ベジタリアン協会のデータによると、2011年、アメリカ全体に占めるベジタリアンの割合は2-8%だった。これは「一歩進んだ文明」のようにも見受けられるが、「文明国」の中でも「遅れを取っている」国があるようだ。日本では、自身がベジタリアンであることを公する人は極めて稀である。菜食主義ブームに沸く中、日本はなぜその波に乗らないのだろうか。

人に優しく、親切であることで有名な日本では、ベジタリアンに対する配慮が欠けている。日本は食材や産物の豊富に取れる国であり、魚と米中心の食生活が主流である中、ベジタリアンは自分に合った食事をすることが難しい。また、菜食のレストランは少なく、飲食店などでは食品に含まれている成分を一々聞くこともためらわれる。そんなことをすれば、甘やかされて育ったために好き嫌いが多いと思われるからだ。しかし、我慢して魚や肉、動物性食物を食べれば、自分が良心の呵責にさいなまれる。そのような面倒を避けるため、ベジタリアンの多くは外食を避け、家で食べるしかないのだ。

日本社会の偽善的な動物愛護にも原因がある。動物との関わりは日本人の生活に深く根付いている。宣伝チラシで、少女が子豚と遊ぶ微笑ましい絵を見かけ、子豚の可愛さに見惚れ、日本の社会は動物に友好的だと感じてる。しかし、その絵は動物愛護団体のチラシに書かれたものではなく、スーパーの豚肉の安売りのチラシである。表面的には、日本人と動物との関わりは深く、生き生きとした動物たちが食卓に上がるまでにどれほど残酷な目に遭っているかを十分に理解しているように見えるが、それでも、動物に哀れみの感情を抱き、肉類を遠ざける日本人は少しも増えないようだ。そのため、日本では、動物愛護を理由に菜食主義を主張する人は少ない。

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