交流会には「第6回中国人の日本語作文コンクール・メイドインジャパンと中国人の生活」の社会人の部で入賞した胡新祥さん(河南省許昌学院外国語学部教師(当時))がご夫婦で参加した。胡新祥さんは現在立教大学文学研究科に留学し日本文学を研究している。
胡さんの受賞作「日本からのプレゼント」は2006年日本の東宝映画が制作したSF映画「日本沈没」を鑑賞して感じた日本人の危機意識、用意周到性について述べた作品である。奇しくも2年後の3月、日本列島を巨大地震が襲った。地震に伴い発生した巨大津波による被害により日本人の危機意識の甘さが見直され、自然の猛威に対する人間の弱さが多大な犠牲を伴い明らかにされた。これも人類にとっては貴重な教訓で後世まで伝えていかなければならない。
中国で日本語を教えている胡新祥さんには留学中に見た日本、交流した日本人の姿を感じたままに帰国後生徒の皆さん伝えて下さい。無知と誤解が相互に不幸をもたらす事例は枚挙にいとまがありません。次の時代を背負う若者がお互いよく知り、知恵を出し合い交流することこそ今の日中間のみならず世界中において最も必要なことである。
胡さんの日本留学を祝いして、日本僑報社から『メイドインジャパンと中国人の生活』をはじめ、数冊の書籍をプレゼントした。
胡新祥さんご夫婦、日本僑報社にて。岩楯嘉之撮影
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月1日