『新結婚時代』和訳者の一人加納氏。段躍中撮影
中国の現代小説を代表する超ベストセラー、王海鴒著『新結婚時代』日本語版は、日本僑報社から刊行される運びとなったことが、4月12日にわかった。
『新結婚時代』は、北京の恋愛結婚した一組のインテリ夫婦と、その親族や周囲の人々の人間模様が描いた小説である。北京で2006年9月に初版が出版されるや30万部を超える空前の大ヒットとなった超ベストセラー小説であり、中国ではTVドラマ化もされ、半年の間に広大な中国全土の各キー局で放映されたほどの人気を誇った。
出版元の日本僑報社は、「都会で生まれ育った妻と、農村で生まれ育ち、都会の大学を出て都会で職を得た夫。都市と農村、それぞれの実家の親兄弟。妻の親友と実業家の不倫の恋愛。それらが夫婦生活に次々と波紋をもたらす。また、いろいろな結婚のタイプ・恋愛のタイプが提示されるような形で、夫婦の生活とも複雑に絡み合っていく。
骨格となっている実家と若夫婦の確執などは、目新しい内容とは言えないが、育った環境による物の考え方の隔たりや、現代中国の抱える都市・農村間の格差や都会での貧富の格差などの問題が、軽快なタッチでさりげなく描かれている。現代中国の人々の生活に根ざした作品と言え、地元中国で空前の大ヒットとなったのもうなずける。私たち日本人が庶民レベルで中国を理解するには、絶好の読み物と言えるのではないだろうか。」と本書を紹介している。
原著者の王海鴒氏と出版元の段躍中氏。日本僑報社提供
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月14日