中国は釣魚島地域の衝突が闘争の戦術レベルに過ぎず、そこから引き起される世論面、政治面、外交面、経済面の闘争の方が、より重要な戦略レベルであることに目を向けるべきだ。日本の右翼政治屋は様々な機会を計画的に利用して衝突をエスカレートさせるとともに、機に乗じて中国に対して全方位的な世論攻勢、政治攻勢、外交攻勢を発動している。中国を悪魔のように見せようと企む「世論戦」攻勢がひとたび思い通りにいけば、日本は機に乗じて入念に計画した突発的事態を引き起し、緊張を軍事衝突にまでエスカレートさせるだろう。英国の鉄の女を真似て武力を用いると公言した安倍氏の脅しは戯言ではない。「外交的失敗が戦争を招く」ことへの鳩山由紀夫元首相の懸念も杞憂ではない。
鳩山氏は以前、領土問題で交渉は認めないとする安倍氏の立場について、非常に挑発的であり、相手国と問題解決の段階に入る意思が全くないことを意味していると指摘した。中国は日本政府の欺瞞的立場をしっかりと押さえ、日本の政界、経済界、民間の対中友好勢力と手を結んで、中日衝突を引き起す策動の地という日本政府の戦略的企てを暴き出し、日本が世論を様々なペテンにかける際に守勢に追いやられないようにし、日本にこそ責任があることを国際世論が明確に認識できるようにすべきだ。日本の対中友好政治家は大多数の企業や民衆の利益を代表している。一方、日本の右翼政治屋は米日軍需財閥など特殊な利益集団のみを代表している。中国は日本の進歩勢力と手を結び、最終的に右翼勢力に打ち勝つという自信を持つべきだ。
「人民網日本語版」2013年4月19日