国際社会が安倍発言を批判 「村山談話」否定は時代に逆行

国際社会が安倍発言を批判 「村山談話」否定は時代に逆行。 安倍氏は以前の参院予算委員会で、日本による植民地支配と侵略の歴史を謝罪した「村山談話」について、そのまま継承することはないと表明。「侵略の定義に関しては、学界的にも国際的にも定まっていない」とも述べた…

タグ: 安倍 発言 村山談話 民族主義

発信時間: 2013-04-25 16:03:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア科学アカデミー東洋学研究所の首席研究員は「『村山談話』は日本の戦争犯罪を反省した、プラスのものだ。日本が1930-40年代に中国および中国人民に対して犯した犯罪行為とは侵略のことだ。現在安倍氏は『侵略の定義は定まっていない』としている。これは侵略の犯罪行為を弁護している疑いがある。事実を顧みず、侵略行為を曖昧にする安倍氏の姿勢は、かつて日本にひどく侵略された中国や韓国などアジア各国人民の激しい怒りを招くだろう。日本は現在、第2次大戦の結果に対して依然曖昧でどっちつかずな姿勢を取っており、戦争責任を戦後明確に認めたドイツとは大違いだ」と述べた。

ドイツ・プロイセン文化協会の会長は「私自身第2次大戦で兵士だった。安倍氏の発言は戦争責任を逃れようとするものだ。だが侵略は侵略であり、侵略の定義に難癖をつけるのは何の役にも立たない。挑発的言動を止めるよう日本の指導者にご忠告する。ドイツ民衆はナチスドイツが第2次大戦中に他国を侵略した歴史について明確な認識を持っている。戦後70年近く、ドイツはずっと深く反省し、かつ被害者に真摯に謝罪することで、国際社会からの尊重を勝ち得た」と述べた。プロイセン文化協会は、民衆が歴史を全面的に理解して、平和を愛し、平和を維持する勢力になるよう、様々な講座を開いている。ドイツの東アジア研究家は取材に「『村山談話』を否定するやり方は全く受け入れられない。こうした動きは大変まずい」と指摘。「安倍氏による『村山談話』の否定は、歴史的責任を認め、省察することと相反するものであり、日本の民族主義を一層刺激することになる」と述べた。

ニューヨーク・タイムズ紙は24日付論説「日本の無意味な民族主義」で「安倍氏とその同盟者は靖国参拝が中国と韓国にとって極めて敏感なことであることを十分に知っている。中韓両国は20世紀、日本軍国主義による被害を深く被った。今回の閣僚による靖国参拝、および『村山談話』をそのまま継承しない動きが中韓両国の激しい反応を招くことは必至だ。各国共に朝鮮核問題の解決に向けて協力する必要がある時に、中国と韓国を怒らせることを選択するというのは、非常に愚かな行動だ」と指摘した。

■日本のアジア戦略の苦境が浮き彫りに

侵略の歴史への反省と、かつて隣国との関係を多少緩和させた『村山談話』の見直しを図る安倍氏の動きは、近年激化し続ける日本社会の右傾化傾向を反映している。日本・東洋学園大学の朱建栄教授は「自民党が昨年の衆院選で絶対多数を獲得してから、日本右翼勢力を代表する政治勢力が大幅な増強を果たした。日本国内では戦争に対する民衆の記憶が薄れ始めているため、平和を訴える声が弱まっている」と指摘した。

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