日本が再度「アジア戦略」を意識することになった大きな原因は、今回のアジアチャンピオンズリーグでの無惨な敗北にある。つまり日本人が顔面蒼白になった中国スーパーリーグの活躍と関係があるのだ。現在、Jリーグから選ばれた4つのチームのうち、残っているのは柏レイソルだけである。かつて馬鹿にされていた中国スーパーリーグは、過半が上位進出を果たしている。これが日本サッカー協会に大きな刺激を与えただけでなく、サッカーファンや観戦者数にも大きな影響を及ぼした。
アジアチャンピオンズリーグを含めたサッカーファンの共通認識として、日本の優秀な選手がみなヨーロッパに行ってしまったことから、日本のナショナルチームとJリーグのレベルに大きな差がついてしまったということがある。Jリーグがアジア各国に注目されるためには、必ずその実力を高めなければならない。同時に、アジアチャンピオンズリーグに対してさらに多くの日本企業の支援も待たれる。
来月のJリーグ理事会では、10年ぶりに前後期制に戻すことも話し合われるようである。実現すれば現行の1シーズン制より試合数が2倍に増える。その目的はファンの現場観戦を増やすことにある。2008年のJリーグの1試合あたりの平均観戦者数は19202人だったが、2012年には17566人に減少している。Jリーグは1993年から2004年まで(1996年を除く)、シーズンごとにそれぞれチャンピオンを決定し、最後に2つのチャンピオンが戦って年間チャンピオンを決めるという方式を採っていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月19日