修了式参加者と鄭民欽教授の記念写真。日中翻訳学院提供
日中翻訳学院が主催する第2回日文中訳ハイレベルコース「鄭塾」の修了式が、5月26日に日本僑報社内で行われ、同コースを担当した著名翻訳家・鄭民欽教授が受講生に修了証書を授与した。
この塾は、翻訳専門人材の育成を目的として通信講座のかたちで行われるため、日本国内だけでなく中国など海外からの受講生もおり、今期は、日本国内在住の日本人と中国人、北京と上海に在住の中国人と日本人が在籍していた。
鄭民欽教授は1946年に福建省で生まれ、1969年に北京外国語学院日本語専門学科を卒業後、1973年から中国人民対外友好協会処長、中日友好協会副秘書長、日本慶応大学訪問研究員、北方工業大学文法学院日本語部教授、学科リーダー、北京大学日本研究センター特別研究員、中国日本文化研究会副会長、中国作家協会会員などを歴任し、多くの著書と訳書を刊行している。
16日の修了式に参加した受講生たちは、これまでの日文中訳と中文和訳における体験談を分かち合い、最後に、日本語と中国語書籍の翻訳作業について意見を交わした。修了式後、鄭民欽教授をはじめとする受講生たちは、西池袋公園で開催されていた漢語角(中国語コーナー)に参加し、第三回日文中訳ハイレベルコースの募集要項http://fanyi.duan.jp/ について説明した。
日中翻訳学院は日本僑報社が2008年に創立し、日中2カ国語のエキスパート育成を目的とし、過去五年間に渡って武吉次朗教授、三潴正道教授が中文和訳講座を担当して10期が経過し、これまでにマスコミ関係の記者や公務員のほかプロの翻訳家など約300人が受講している。修了生の多くは日中文化交流の第一線で活躍し、日本の各界から好評価を得ている。