安倍首相は30日、タンザニアのジャカヤ・ムリショ・キクウェテ大統領と会談し、「アフリカ外交」の幕を開いた。
共同通信社は、「第5回アフリカ開発会議は6月1日より横浜市で開幕する。安倍首相は開催期間中に、各国の首脳および国際機関の高官ら約50人と会談する」と伝えた。習近平国家主席は今年3月にタンザニアを訪問したが、安倍首相とキクウェテ大統領の会談は、平衡を保つことを目的としているように見える。
「チャイナ・ファクター」が、アフリカ開発会議の外で最も多く議論される話題になる。AFP通信は30日、「日本は5年に1度の会議を通じてアフリカとの関係を発展させ、より強硬になる中国の手中から資源と市場シェアを争奪しようとしている」と指摘した。カナダのグローブ・アンド・メール紙は、「安倍首相は一連の支援策を発表すると見られる。その目的はアフリカからの人気獲得で、支援・投資額で中国と競争を展開する」と伝えた。
中国との競争を強調すると同時に、日本メディアは中国にすでに遅れを取っていると溜息をもらした。専門家は、「日本は中国と正面切って競争を行う力を持っていない」と指摘した。
産経新聞は、「命がけで中国からの遅れを取り戻さなければならない」と呼びかけ、「今回の会議が情勢逆転の舞台になることを願う。中国や欧米諸国と比べ、日本のアフリカにおける存在感は低いためだ」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月31日