ベテラン外交官が国連の会議で「狼藉」を働くのは稀なことだ。この動画が投稿されると、日本国内でも強い反発があり、上田氏の行動を「日本の外交イメージを損なうものだ」とした。日本のネットユーザーも白熱した議論を展開し、上田氏を「乱暴、傲慢、無能、老害」と評価し、日本政府に直ちに対策を講じ、上田氏を帰国させ辞職させるべきだと批判した。AFP通信は、「本件は日本の外交イメージを損ね、日本人の本国の外交部門に対する信頼をも損ねた」と伝えた。一部の日本人は、「なぜこのようなクラスの高級外交官が、舌足らずな英語になるのか。上田氏は外交の場で必要な冷静さと経験が不足している。このような外交官を養っているのでは、日本の納税者の金がどこに使われているのか分からない」と批判した。
上田氏は今年69歳で、東京大学を卒業後、ハーバード大学で修士課程を修了し、モスクワ大学に留学した経験を持つ。1967年から外務省に入り、駐オーストラリア・オランダ大使に就任した経験を持ち、2008年より外務省人権人道担当大使に就任した。その履歴を見る限り、上田氏は外務省の「エリート軍団」であるが、以前からも能力不足を批判する声があった。昨年6月に日本政府が開いた専門家会議で、現在の人権人道担当大使は誰かという質問があったが、誰も知らなかったという。日本のコメンテーターは、「ここからは上田氏が国内外で存在感を持っていなかったことが分かり、このポストを担当する能力があるかについては、疑問視せざるを得ない」と指摘した。今回の「シャラップ事件」からは、上田氏が豊富な海外の経験を持っているように見えるが、実際には英語がお粗末なことが分かる。日本の世論からは、「人権大使は日本の対外宣伝の重要なポストだ。上田氏ですらあのざまなのだから、その他の外交官の素養と能力についても懸念を禁じ得ない」という声が上がっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月14日