日本政府は長期間に渡り、慰安婦などの歴史問題に関する認識について、中間両国の不満を引き起こしている。日本の安倍内閣の右傾化は、中間両国の日本軍国主義台頭への懸念を深めている。韓国の朴槿恵大統領は6月27日に訪中し、中国側の指導者と会談する。この時期に、日本の一部メディアは中韓の蘇岩礁問題を煽り立て、「中韓は蘇岩礁問題で不一致が存在するが、蘇岩礁は日本の防空識別圏内に位置する。日本は同問題を利用して、中韓両国を仲たがいさせることができる」と伝えた。
産経新聞が発行する夕刊フジの公式サイト・ZAKZAKは6月17日、「中韓は日本復興を懸念し、歴史認識などの交流を強化し、日本対抗・国際宣伝で共同戦線を張っている。しかしこの状況下、中韓の蘇岩礁問題は両国を分離させる切り札になる。日本は、蘇岩礁は日本の防空識別圏にあるという切り札を出し、不利な局面を巻き返すことが可能だ」と報じた。
蘇岩礁は中国の東中国海にある暗礁で、干潮時は海中にあり、岩頂が海面から4.6メートル下にある。蘇岩礁は中国の東中国海の大陸棚にあり、中国政府はその主権を主張している。しかし2001年1月26日、韓国国土地理情報院は専属経済海区を拡大するために、蘇岩礁を「離於島」(イオド)と名付け、蘇岩礁が韓国の専属経済海区内にあると主張した。
同記事は、「この中韓双方が主権を主張している岩礁は、日本のパイロットが使用している航空図の中にあり、日本の防空識別圏内に位置する。そのため日本はこれにより、中韓両国の協力をけん制できる。中韓両国の航空機が蘇岩礁の上空を通過する場合は、事前に日本に通知しなければならない。通知がなかった場合、航空自衛隊はこれを阻止する権利を持つ」とした。