安倍晋三首相の外交ブレーン、谷内正太郎内閣官房参与の極秘の訪中に続き、安倍首相の外交アドバイザーである谷口智彦氏も今月28-30日に北京を訪問し、中日関係の膠着状態を打破する糸口を探る。
日本新聞網は22日、谷口氏は安倍首相の指示を受け北京を訪問し、中国側と協議したと伝えた。谷口氏は首相官邸で宣伝を担当する最高クラスの高官だ。谷口氏は記者としてのキャリアを持ち、また慶応大学や明治大学の教授に就任した経験を持ち、2005年に外務省副報道官に就任した。谷口氏は今年2月に安倍首相から内閣審議官に任命され、首相官邸の対外宣伝、日本政府の対外宣伝と広報活動を担当している。
菅義偉官房長官は、「谷口氏は豊富な国際的な知識を持ち、非常に秀でたイノベーション能力を持つ、安倍内閣が邁進し戦うための大きな力だ」と語った。安倍首相の一連の措置は、中国との関係改善の手段を探ろうとする焦りを示しており、対中外交の主導権をしっかり握ろうとするものだとする見方もある。
共同通信社は21日、防衛省は陸海空自の行動を統一的に指揮する、統合司令官の新設を検討していると伝えた。統合司令官の地位は、統合幕僚長に次ぐものとなる。
共同通信社は、中国の海上の動向への対応、朝鮮のミサイル発射による脅威の常態化により、統合幕僚長の業務量が増加しており、防衛省は統合司令官の新設により業務を分担させようとしていると分析した。情報によると、統合司令官は米軍を参照にした構想だ。安倍政権は対中国包囲網の構築に向け強硬な姿勢を示しており、中日関係が改善されるかについては未知数だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月24日