第二回日中出版界友好交流会で熱唱する島田学長。段躍中撮影
このパフォーマンスに喜んだ代表団の人々は、全員がカメラを回し島田学長のうたに喝采をおくった。
3曲とも中国では有名な歌で「月亮代表我的心」は台湾のテレサ・テン(鄧麗君)により大ヒットした異郷において恋人を想う愛の歌、「一剪梅」は費玉清がコンサートで歌いヒットした一輪の梅を純粋な愛情に譬え恋人のためにすべてを捨てても悔いない気魄を、「我和我的祖国」は中国の人気歌手李谷一によりヒットした愛郷の歌で中国の人々に広く親しまれている。
島田教授は慶応大学において長年学生の指導に当り、その間アメリカのウィスコンシン大学マディソン校でも博士号を取得した著名な経済学者で、長年にわたり教鞭の傍ら政府税制調査会特別委員、経済審議会専門委員、ILO(国際労働機関)IILS(国際労働研究所)運営委員OECD(経済協力開発機構)コンサルタント、小泉内閣では男女共同参画会議(内閣府)専門委員、経済財政諮問会議(内閣府)専門委員、内閣府特命顧問など公職においても活躍された。
5年前、慶応義塾大学教授を経て千葉商科大学学長に就任した。古稀の高齢にもかかわらず、中国語の果たす役割の重要性を深く認識し、多忙の中、毎日中国語の学習と中国語の歌の練習を続け、数か月間に「夜来香」、「何日君再来」、「月亮代表我的心」、「一剪梅」、「我和我的祖国」等5曲の中国語の歌をマスターしたほか、今年4月に行われた千葉商科大学の入学式では中国語による挨拶も行い、大きな注目を集めた。
日本僑報社の段躍中氏は、「日本に700校あまりの大学があるなかで入学式の挨拶を中国語でおこない、中国語の歌でリサイタルを開いた学長はかつていなかった」と話す。島田教授が入学式で中国語による挨拶を行ったことは、日本人の中国語学習の推進に対し具体的な行動をもって学生の模範を示したこととなり、非常に重要な意義をもたらした。(岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月8日