日本の安倍晋三首相は8日、25日から3日間、マレーシア、 フィリピン、シンガポールの東南アジア3カ国を訪問する意向を固めた。同地域の訪問は、首相就任半年余りで3度目となる。今年1月にベトナム、タイ、インドネシアを訪問、5月にはミャンマーを訪問した。8日付の日本新聞網が伝えた。
安倍首相は7日のNHK番組で、「中国は今、力による現状変更を試みている。東南アジアの国々とタッグを組むことで中国に変化を与えていきたい」と述べた。
関係筋によると、安倍首相の今回の訪問の重点はフィリピンだという。中国と領土問題を抱えるフィリピンは、南中国海問題をめぐる「急先鋒」だ。一方、日本はすでにフィリピンに旧式巡視船を輸出する方針を固め、昨年からフィリピン沿岸警備隊の訓練を支援している。今回の訪問で安倍首相はフィリピンと安全保障に関わる軍事協力協定を締結する可能性が高い。この協定には、日本の海上自衛隊と航空自衛隊向けにフィリピンの港を補給拠点として提供する内容や南中国海空域の防衛に関わる協力内容が盛り込まれるとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月9日