「言論NPO」は5日午前、第9回「中日共同世論調査」の結果を発表した。
日本の非営利団体「言論NPO」は5日午前、東京都内で記者会見を開き、第9回「中日共同世論調査」の結果を発表した。今回の調査では相手国に否定的な印象を持つ人が両国共に9割を超えた。調査結果について言論NPOは、両国民間の感情や認識が過去1年間で全面的に悪化し、これまでの調査で最悪の状況となったと指摘した。調査は日本の言論NPOと中国日報社が2005年から毎年共同で実施している。
■中日両国民の相互好感度が過去最低に
今回の調査では、相手国に否定的印象を持つ人が両国共に過去最高の割合に達した。中国人で日本の印象が「良くない」とする回答は92.8%に達し、昨年の64.5%を28ポイント上回った。「良くない」最多の理由は「日本は領土紛争で強硬な態度を取っているから」(77.6%)、次に「日本は侵略の歴史について謝罪と反省をしていないから」(63.8%)となった。
日本人も中国の印象が「良くない」とする回答が90.1%にも達した。昨年は84.3%だった。「良くない」最多の理由は「釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐり両国の対立が続いているから」(53.2%)、続いて「中国は歴史問題などで日本を批判するから」(48.9%)、「資源エネルギー、食糧の確保などで中国の行動は自己中心的だから」(48.1%)となった。
中国人が日本に「良い印象」を持つ最多の理由は「日本は科学技術水準が高いから」(58.2%)、続いて「日本人はまじめで努力して仕事をするから」(54.4%)、「日本製品は品質が良いから」(49.4%)となった。
日本人が中国に「良い印象」を持つ最多の理由は「中国古来の文化や歴史に関心があるから」(43.8%)、続いて「身の回りの留学生など民間交流に携わる中国人を含め、知り合った中国人の影響」(32.3%)、「中国は世界の大国として国際社会で活躍し始めたから」(22.9%)となった。(編集NA)
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「人民網日本語版」2013年8月6日