安倍首相は戦争の反省を終えようとしているのか?日本の「反戦老人」と呼ばれる星野弘氏(82)は昨日、8月15日という敏感な日における安倍晋三首相の「異例の試み」を強く非難した。安倍首相は全国戦没者追悼式で式辞を述べた際に、日本がアジアにもたらした被害を故意に蔑ろにし、8月15日の講話で「心からの哀悼の意」、「深い反省」について触れなかった、過去20年間で初の首相となった。さらには日本の歴代首相が毎年重複している、「不戦の誓い」についても触れなかった。
東京武道館の第68回全国戦没者追悼式の会場に、安倍首相は儀式の十数分前に到着した。現場の日本人記者は環球時報の記者に対して、安倍首相がこれほど早く到着するのは、ただならぬことだと語った。
その後の出来事は、今年の8月15日がこれまでと異なることを裏付けた。天皇・皇后の注視を受け、安倍首相は式辞を述べた。安倍首相は戦没者に対して、「あなたたちの犠牲のおかげで、私たちは本日の平和と繁栄を享受しています。私たちはいつも、あなたたちのことを忘れません」と述べ、さらに「世界の永久の平和に向け貢献します」と語った。
しかしほぼすべての日本の主流メディアは、上述した決まり文句の他に、安倍首相が過去20年間の歴代首相が毎年口にしていた言葉に触れなかったことに気づいた。例えば「日本は各国、特にアジア諸国の人々に多大な損失と苦しみをもたらした」とし、それについて「深く反省」し、「心からの哀悼の意を表する」と述べることはなかった。さらに重要なことに、安倍首相はこれまでの歴代首相の多くが口にしていた、「不戦の誓い」についても触れなかった。