次に、中国の指導層の東中国海、現在の太平洋における行為を見ていこう。釣魚島(日本名・尖閣諸島)の対立の激化については、日本が2012年9月に3島を「国有化」したことに遡ることができる。その時より、中国はより多くの伝統・ハイテク作戦演習を実施している。これらの演習の矛先は、日本の指導層に向けられている。中国の指導者は日本が領土問題を棚上げにし、人々の印象を薄れさせることに期待している可能性が高い。
台湾・釣魚島について、観測筋は中国の指導層が伝統・ハイテク軍事行為の使用を継続し、政治結果の獲得に向け努力すると予想するだろう。中国指導層の行動の原動力には、中国の相手の行為、中国国内の人々の感情という、内外の要素が含まれる。中国の指導者は、相手の行為が日増しに自国の国家的利益を脅かしていると感じたならば、行動をエスカレートさせるだろう。
中国の指導層が軍事的行動に出る目的は、軍事的結果ではなく政治的結果である。これは未来の軍事行動の予測にとって有利であり、今後の衝突における深刻なミスを防止できる。(筆者:J・M・ノートン)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月21日