しかし、削減措置によって通年の平均汚染濃度が改善されたとしても、今年のような気象条件によって引き起こされる深刻な汚染の解決が得られるとは限らず、対策は依然困難を要する。
北京市政府は緊急措置として、103の冶金工場を含むCO2排出量の多い企業の操業停止を指示したものの、悪天候が原因で顕著な効果は見られなかった。
中国の大気汚染の深刻化は日本にも不安をもたらした。残念ながら、この不安は自身の健康への不安であり、重度な汚染に曝される中国人を気にかけるものではない。私は13年間中国で暮らすが、日本の反応は少々過剰ではないかと見ている。