日本で8月15日は特別な意義を持っている。日本はこの日を「終戦日」と呼んでいる。字面から判断すると、それは「戦争を終えた日」ということになる。しかし誰がその戦争を終えたのだろうか。終わったのはどのような性質の戦争だったのだろうか。これを提起する人も、検討しようとする人もいない。
第二次世界大戦の敵国であった米国は、これ以上明快なものはないと言える説明をしている。スミソニアン・アメリカ歴史博物館の一角には、第二次世界大戦の敗戦国の独裁者(ヒトラー、ムッソリーニ、東条英機)の肖像が展示されており、歴史の侵略者に対する審判を示している。ある米国の高官が2005年10月末に訪日した際に、米国ではヒトラー、ムッソリーニ、東条英機はいずれも同じ「独裁者」、同じ「戦犯」とされていると語った。
しかしながら、日本は戦争・歴史問題を故意に回避し、巧妙に美化しているため、多くの日本人はの歴史の真実、そしてすでに確定されている戦争の性質に関する問題を忘れている。これは日本が敗戦について選択した記念日からもうかがい知ることができる。
日本において、8月15日が何の日であるかを知らない日本人はいないが、日本人は9月2日を取り上げようとしない。実際に、多くの日本人(特に若者)は、この日が何の日かを知らないほどだ。当時の日本の無条件降伏の流れを調べれば、日本が8月15日を選択した狙いを理解できる。