日本の安倍晋三首相は5日夜、サンクトペテルブルクでオバマ大統領と会談を行った。安倍首相は今年2月の訪米後、初めてオバマ大統領と会談した。日米首脳は釣魚島(日本名・尖閣諸島)、シリア情勢、日本の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入などの問題について、意見を交換した。オバマ大統領は釣魚島問題で、強制力による現状の変化に反対し、日本政府に対して協議により中国と平和的に釣魚島の係争を解決するよう促した。日本新聞網が9月5日に伝えた。
安倍首相は会談開始の際に、シリア情勢問題について米国との協力強化に関する希望を表明した。安倍首相は、「日米は今後、緊密な協力によりシリアの事態を改善する必要がある」と述べた。オバマ大統領はそれに対して、「化学兵器の使用は単なる悲劇ではなく、同時に我々が厳格に対応せざるを得ない国際法に違反する行為である」と語った。
安倍首相は会談の中で、化学兵器を使用したと指摘されたシリア政府軍を批判し、同時に打倒バッシャール・アサド政権の行動に支持を表明した。しかし米国が一方的にシリアを武力攻撃することについて、安倍首相はオバマ大統領に対して、国連安全保障理事会に武力行使に関する決議を促すよう求めた。同時に開戦した場合、日本がシリアに対して無償資金協力を拡大し、現地の難民を援助する意向を示した。
日米双方は会談の中で、年内に日本のTPP交渉の加入を終え、合意をまとめることに同意した。中日関係の対立を招いている釣魚島問題について、オバマ大統領は強制力による現状の変化に反対し、日本政府に対して協議により中国と平和的に釣魚島の係争を解決するよう促した。
双方はまた、日米の防衛相・外務相が出席する長官級会談を、11月1−2日に東京で開くことで一致した。安倍首相は頃合いを見計らい訪日するようオバマ大統領に提案し、オバマ大統領も訪日を検討すると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月6日