日本の防衛省はこのほど、中国軍機と艦艇の間の通信を妨害するため、硫黄島に通信傍受施設を新設する方針を固めた。軍事専門家の尹卓氏は、人民網「強国フォーラム」の取材に応じ、「軍事の暗号争いは永遠に終わることはない。歴史上において、中日双方は相手側の暗号を何度も解読し、動向を把握した」と述べた。
尹卓氏によると、軍艦と軍機の間の通信はデータリンク層を通して行われる機密通信である。日本が傍受できるかは解読能力にかかっているが、日本側が中国側の通信データを妨害できると証明できる資料は今のところない。
また、緊急時には言語通信を使用するが、これは完全に妨害できる。そのため、中国側は軍事行動においてなるべく機密通信を行い、暗号があるデータリンク層を使用すべきで、言語通信はあまり使用すべきではない。
尹卓氏は、「中国は数回の国内革命、抗日戦争、解放戦争で暗号を解読し、敵側の軍隊の大量の戦略と戦役の動向を探り、把握し、戦争勝利に効果を与えた。そのため、中国軍は暗号が解読されればダメージを受けることをよく知っており、解放以降、暗号争いにさらに重視してきた」と強調。
一方、日本にも関連の経験がかなりある。第二次世界大戦中、中国と日本の間で暗号争いがあり、中国軍は日本側の多くの動向を把握したが、日本も国民党と八路軍の一部の通信暗号を解読した。
尹卓氏は、「矛があれば盾がある。一方に暗号があれば、もう一方に解読される可能性があり、それを防止する技能比べになる。暗号争いが永遠に終わることはない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月23日