一方、科学的、理性的な発展速度を望む声も増えている。河北省委員会書記は2011年7月、一部部門の工事における落ち着きのなさを批判し、「決戦の90日」「迅速な作業に励む」などのスローガンを中止すると表明し、工事は科学の法則を尊重すべきだと強調した。2011年、京滬高速鉄道の時速は380キロから250キロと300キロの2種類に下げられた。スピードが下げられ目的地までの所要時間は長くなったが、不満を示す人は少なく、多くの人が「これまでのがむしゃらな発展方式を正す理性的な動き」との考えを示した。
ここ数年の中国経済の成長鈍化は世界から注目されている。環境保護、交通安全、教育の質、学術腐敗などの問題に関して、中国国内では「中国のスピードの理性化」が討論されている。ここから、「中国のスピード」は徐々に理性的になり、質、生命の安全、長期的な利益への関心が高まると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月4日